甘くて可愛い彼のヤキモチ 【短編.完】

「もも」


そっと相馬くんの頬に手を伸ばせば、その手は相馬くんの手に包み込まれて。


「相馬……」

「新」

「……へ?」

「二人っきりの時は名前で呼ぶって言ったよな?」

「ちょ……」


今までの甘い空気は何処へやら。

声色が一段低くなった相馬くんが掴んだ私の手を突然自分のTシャツでゴシゴシと拭き始めた。


「ムカツク。アイツに手握らせてんじゃねぇよ」

「ちょ、相馬……」

「新」

「あ、新くん……」


忙しく手を拭いているにも関わらず、押さえるとこはちゃんと押さえている相馬くん。


「あれだけ近付くなって言ったのに」

「……っ、ご、ごめんなさ…」


やっぱり怒ってるよね……