甘くて可愛い彼のヤキモチ 【短編.完】

「そ、うま……?」


三木くんの驚愕の声に顔を上げれば。


「……う、そ……」


目の前に居たのは紛れもなく相馬くん本人で。


「なんで……」


そう零れ落ちた言葉と共に涙が一粒、ポトッとコンクリートの上に落ちた。


「もも、大丈夫か?」

「相馬く……」


そっと屈んで私を抱き寄せる相馬くんに涙が何粒も何粒も零れ落ちる。


「ごめ……ごめんなさ…」

「うん。分かってる」


意味が分からない謝罪の言葉を優しい声色で受け止めてくれる相馬くん。


「掴まってろよ」


相馬くんは私の膝裏に腕を通し、抱え上げた。