甘くて可愛い彼のヤキモチ 【短編.完】

視界に入ったままの相馬くんは未だ険しい表情のままで。


「ももちん!?」


その鋭利な視線に耐えられなくなった私は、踵を返し、相馬くんとは反対方向に走り出した。


「ももちん!ももちん待って!」


追い掛けてくる三木くん。

三木くんの叫び声に何だ何だと声を上げているバスケ部員達。


その声を全部振り切って体育館の外へ飛び出す。


その時だった。


「ももちん!!」


ガクン、と折れた膝。


「……つぅ…」


気付いた時にはもう既に手遅れで。

私は前のめりに倒れ、コンクリートに膝をぶつけていた。