手を振り返す恋歌も顔を赤らめて嬉しそう。

私は恋なんてしたこと無いから、恋歌の気持ちはわからない。
わかろうなんて思わない。

男にも興味はないけど、恋愛にも興味はないから。


私がダルそうに嬉しそうに喜んでいる選手たちを見ていると、誰かひとりと目があった。

そいつは体育館内にいる女子に嘘のような笑顔を振りまいていた。

それを見て、また歓声をあげる女子。

騙されてるのもわからないのか。


一度はそらされた視線だけど、またそいつと目が合う。

なに、アイツ。