恋なんて一度もしたことのない私には、告白をする女子の気持ちなんてわからない。

わかろうと思ったこともない。


恋ってなんなんだろうね。



ガラッ


えっ。
突然開いたドアに驚いて身構える。


出てきたのは、告白したんであろう女子。
ドアから突然出てきて、涙を流して走っていった。


恋をしたこともなければ、失恋の辛さも知らない。


私には程遠い。


「何、お前、覗きが趣味なわけ?」