「そうだね。一通り遊んでからにしよっか」 「ん」 亜美が司くんをズンズン引っ張って、流れるプールに向かってった。 だから、私も氷那朶の手を引いて流れるプールに向かおうとしたら、 「汐莉、手繋ごっか」 なんて、軽いノリで言われて。 でも、聞いてきてるはずなのに疑問系じゃない気がするのは気のせい? 「う、え?んんん?」 返事に困っていると、氷那朶が私の掴んでた手を離し、ゆっくり手を握ってきて、一本一本指を絡めてきた。