「まっ!それは次の楽しみにとっておくってことだねっ!」

「楽しみ…」

ぼーっとしながらぽつりと呟く。


さっきから『キス』が頭をぐるぐる。

もうっ、どうしたらいいのかわからない!

恥ずかしさと照れで頭がパンクしそう…。


「楽しみじゃん〜!きゃあぁぁー!!」

わっ!

またもや今日子ちゃんの興奮した声が耳に響き、私は苦笑した。


次の楽しみ、か…。
そっか、楽しみ…。
そうだよね。

徐々に落ち着きを取り戻す。


すると、ふいに光くんの笑顔が頭に浮かんだ。

トクトクと鼓動が高鳴り、あったかい気持ちに胸がキュンとなる。


「そうだね」

幸せいっぱいの声で、私は返事をした。

光くんとの輝く未来に、想いを馳せながら…。




おしまい☆