【風真side】



テスト3日前で、どことなくピリピリした雰囲気の校内。


そんなことよりも、一気に寒くなったせいでトイレ近くなるわ!


暖房設備の準備がまだらしく普通に寒すぎるんだよ!


「あー…ほんっと寒い!トイレ!」

「風真。いくらなんでもトイレ近すぎだって!はははっ!」

「笑い事じゃねーよ!バカ!」


ちなの笑い声に見送られて、一人休み時間にトイレへ。


廊下はもっと寒い……


「はぁ~……寒っ」

「ん?……あ、紬さんの彼氏じゃん」

「げっ、嘉瀬璃玖だ。トイレ来なきゃよかった…」

「そんなこと言わないで下さいよ~。風真さんっ♪」


相変わらず目立つ金髪は馴れ馴れしく俺の隣に来る。


よりによって今、一番会いたくなかったヤツに会うとか……


占い最下位決定だな。