シルス・グランジス




『我が子よ。』


マグネスはそう
寝ているシルスに
答えると、



白いパジャマを着た
寝たきりの
シルスにキスをした。


この
シルス・グランジス


あの変態野郎と
比べると、
顔つきといい
背丈といい
まだ未熟で


奴と比べると
幼かった。



『アレは失敗だったのだ。あんなもの……シルスよ。必ずお前を自由な体にしてあげるからな。』







マグネス・グランジス
彼には



彼なりの
暗い孤独な闇があった。