シルス・グランジス




『全くアイツは……』



シルスの眼球に
設置された
カメラを見ながら、



シルスの父、
マグネスは


息子の行為に
失望していた。



マグネスは
スタスタと
長い廊下を
歩いていく。



そして、
ある扉の前に
立ち止まると


暗証番号を
うち、部屋の中へと
入っていった。


全面真っ白に
統一されたclearな
部屋の中央に




ベッドが
置かれ、

そのベッドの上には


あのシルス・グランジス が寝ていた。