シルス・グランジス






シルス・グランジス


彼は、



あろうことか、


致死量の薬物注射を
打ったにもかかわらず、


まだ生きていた。





『だから君らに僕は殺せないんだよ。』





『ハッ……』
グシャ



ときすでに

遅し。



頑丈に
固定されていた
シルスの腕は、


彼に、注射した男の
潰れた頭を掴んでいた。