シルス・グランジス




『誰も僕を殺せない。』




シルスの腕に、


死の注射が
刺さった。


シルスに
注射をしている男は、
ガクガクと震えていた。


この死にたいして
高揚感すら抱いている
シルスが心底
怖いのだ。




『どう?犯罪者くん。犯罪者を殺せて楽しいかい?』



シルスはテーブルに固定されながらも、
ニヤリと笑う。