そして
眠るセレスを
叩き起こした。


時計を見ると、
カメラの誤差動合図から

6分ちょっとだ。



『なに!?』


『しっ。』


ハイロはセレスの
口を塞ぐと
小さく、
『セレス。ハイロだ。』

と呟いた。



美しいセレスの
顔が歪み、眉間にまた
シワがよる。



ハイロは
セレスの口に
テープをまくと、



ベッドの下に隠した。
『絶対騒ぐな。』


ハイロはそう言うと
拘束された状態を
適当に演出し、
またベッドの上に
横たわる。



そしてすぐ
静かに病室のドアが
開いた。