病院では


ハイロが
シルスの到着するまでに

この拘束された
腕をどうにか
しようとしていた。





ハイロは
正面にある小型カメラの
赤いランプが


1回点滅したのを
見逃さなかった。




つまり、奴が近くに
来ているのだ。



ハイロは
疲れはてて
寝ているセレスの隣に
置かれた


薬用のオイルを
みつけると、


精一杯体を
起こし、



口でそのオイルが
入ったプレートを


とると、


腕にかけた。