シルス・グランジス



『うわあああああああ』



『落ち着いて!』


痛さはないだろうが、
目の前から、


蛆がピンセットに
摘まれて、
出てくるのだ。


たまったもんじゃない。



『私、なんかあんたが悪いことしてるとは思えないのよ。って意味わかんないけど、なぜかほっとくことができなかった。』



女医は
騒ぐハイロを
慰めるように


諭した。






蛆を
下まぶたから
とると


下まぶたは
ぽっかりと
空洞になっていた。