シルス・グランジス




ハイロの皮膚では




ウシバエの幼虫が


孵化しはじめていた。




最初らへんは
何も違和感を感じることもなかったハイロだが、



ウシバエの
蛆が皮膚内に侵入
しはじめると、


腕に痛痒さが
現れ始める。


静かな部屋で、



自分の腕に
あのときに


ハエが卵を
産み付けていたなんて
ハイロは思っても
いなかった。