シルス・グランジス



途方にくれていた
ハイロに


近寄った
深紅のコートを
羽織った男が


近づいてきた。




『お困りかい?』




マグネスは
ハイロにそう
答えると、




『お孫さん、私が助けてやろうか?』




『……どうして……それを』





いや、ハイロには
そんなこと
もはやどうでもよかった。


いま目の前に
いるマグネスが


自分に孫を
助けてやろうかと
話し出したからだ。