シルス・グランジス



今まで無音を
聞いていたハイロに
とっては



小さな
虫の羽音でも


安らかな
子守唄に聞こえていた。










光のない
真っ暗な
部屋で


ハイロは



腕に止まった
ハエを
払おうともがいていた。




かさこそと
動くハエのせいで
痒いからだ。