シルス・グランジス



『ああ、その本は
形見だ。
君の下半身を
この脱ぎ捨てた
エプロンで隠し、
料理本を手に……
その状態を保ってくれ。』






『わかりました。』



女性と老人の間には
静かな時の川が流れている。



時計の


チクタク


という音が


尚更静けさを
感じさせた。