シルス・グランジス

女の足はシルスらにより
めちゃめちゃに破壊されていた。

彼らの拷問は
長く凄まじいものだった。

女が息絶えてもまだ
シルスの感情は治まらない。

奴の欲求はさらにエスカレートして行き
深い深い沼地に自ら入って行く。

シルスは欲に溺れ
何人殺しても心が
満たされることはなかった。

それでも
シルスはふと人間らしい感情が
少しだけ湧き上がるのを
人を殺める傍ら嬉しくおもっていた。

それは
マリアと少しだけ繋がる
アイコンタクトだ。

シルスは
マリアが遠くの家から
この刑務所の最上階に
いる自分自身に向けられる
柔らかな視線により
知らぬまに
癒されていたのだ。