そして息を
切らせながら


警官二人に
『アイツはドコダァアアアアアアアアア』


と血眼になりながら
怒鳴り付けた。


『ハッ…アァッ…あの方は……大統領は……無事に……二人の刑事に連れ出され……』



シルスは
最後の言葉を聞く間もなく一人の警官の


首を片手でへし折り、
殺した。



『二人の……刑事とは誰だ?』



殺意を帯びた
増悪のまなざしで
シルスは隣で
パニックになっている
警官に聞き返す。


『同じ……顔を持った双子の……年輩の刑事です。』





『ウオォォォォォォオ!!!!』



シルスは
怒りで震える体を
おさえるかのように
大きな声で叫んだ。