シルス・グランジス



『この牢屋はな、タイル張りなんだ。で、ここのタイル目掛けて、火を近づけると開く仕組みになっている。』


マグネスはそう言いながらタバコの先を
タイルに押し付けると、


マグネスがいう通りに
タイルが自動的に
移動しはじめた。


『どうしてそんなこと知ってるのかは聞くなよ』


マグネスは
ニヤリと笑うと


人が一人通れるほどの
穴に落ちていった。




続けて
大統領、ハイロが

マグネスのあとを
追うように
落ちていった。