シルス・グランジス


『あの野郎、俺が刑務所暮ししてる間に何人殺してんだよ』


ハイロは
毒づきながら
なるべく遺体を踏まないように爪先立ちで
降りていく。


『さあな。アイツは噂によれば、全裸生活らしいぞ。』



『まったく、意味わからない野郎だ』


ハイロとマグネスは
やっとの思いで、


下り終わると
一番奥の牢屋へと
歩いていく。


『誰だ??誰か!助けてくれ!』



その牢屋から
ガシガシと牢を揺らす
音と男性の声が
聞こえてくる。