シルス・グランジス



『お兄さんがね、この男の背中にマジックで絵とかを書くからね、マリアはその金槌と釘でマジックの線の上を打っていって?』




とシルスは
ニッコリ笑うと、


赤いマジックペンで


十字架を書き出した。




『ヤ……メロォ……』

男は
力なくかすれた声で
抵抗する。





マリアは
なんのためらいもなく、


罪人の背中に
釘をうちはじめた。

『ガンガンガンガン』
『ヴッ…ア゙ァ゙…ヴッ…ヴッ』


マリアが
釘をうつたびに、
男の声が漏れ出す。