シルス・グランジス




シルスが
顔だけ水槽に
浸かるように


罪人を沈めたのだ。



シルスの手には
男が吊るされた高さを調節するための縄が
巻かれていた。





ピラニア達は
血の臭い目掛けて、


男の顔面
いや、眼球を


ほじくるかのように
食い荒らしはじめた。


『……ア゙ッヴッ……ダタァアアアアアアイ』



水中で
痛い痛いと
もがく男を見ながら
シルスは


うっとるするような
まなざしで


血の色に染まった
水槽を眺めている。