だけど、そう言うと壁は静かになった。

うんうん、やっぱり壁はこうでないとね。

静かにどっしりと。それが壁ってもんですよ。



ということで、私は教室に……





「ええええぇ!?」




突然、壁が大声をあげてビクンと肩が跳ねた。

び、びっくりした……。



ほんと壁のくせに有り得ない。

文句を言ってやろうと、キッと睨むと




「芽依ちゃんにとって俺って壁なの!?人間じゃないのっ!?」




なんて言ってきた。

は……?何言ってんの、この壁。