「え、芽依ちゃん俺から助けてほしいの?」 「うん」 そう頷くと何故か、にたーと不気味な笑みを浮かべた壁。 嫌な予感しかしない。 腕の中の千春も何かを感じたのだろう、震えてる。 「俺に溺れちゃって、助けてほ──」 「死刑」 「むしろ無期懲役で永遠に芽依ちゃんに囚われてたい」 「即刻、死刑。それか日本から追放してやる、むしろ地球から出ていけ」