「もう芽依、大好きー!」 そう言うと千春は抱きついてきた。 登校してきた生徒たちが何事かと、こちらを見ている。 ……うん、目立ちまくりだね。 でも、今日くらいいっか。 「私も千春のこと大好きだよ」 世界で一番大好きな女の子。 私のたった一人の大切な、親友。 可愛くて、優しくて、強くて、逞しい。 私の自慢の親友。