ふと千春から目線を移すと




「近いんだよ、ばーか!」




さっきより格段に近くなっていた顔めがけ、はさすがに可哀想かと思ったので




「……っ、強いところも素敵!」




みぞおちを蹴りました。

てか平気で喋ってるこいつ、なにもの?


ゾンビ?宇宙人?化け物?

……あ、壁か。




てか、私が困ってた?




「困ってるって、壁にでしょ?」