あのあとの私は脱け殻状態だった。


空と喋ることなんてなかったし、避け続けた。

それは、向こうも同じだったように思えた。





「……だから信じることをやめたの。嫌ったの。空と同じ男っていう存在を」





そしたらいつからか触られるのすらダメになった。


空はもういないのに、あなたとの思いではそうやって、いつまでも私にまとわりついていた。





「だけど、見つけたの」





視線を隣に座る空に向ける。

不安定に揺れる瞳は、泣きそうで。


まるであの日の私。