迷惑なイケメンに好かれました。




時計を見れば、午後六時。

……約束の四時間後。



やっと現れた大好きな人。

だけど足は凍りついてしまったように動かない。




「…何で……?」





ポツリと口からこぼれた声は震えていた。

泣きそうなのは別に空が来てくれて安心したからじゃない。


……空が一人じゃなかったから。



隣にいられるのは彼女の特権。

そう思ってたのに……違うの?





空の隣には、空と同じクラスの女子。

当たり前のように立っていて、まるでそこは元から彼女の場所のようで。




これは悪い夢なんじゃないかって思った。