「……あれ、柳瀬さん?」 公園へと向かう途中、俺の少し前を歩く芽依を一人の男が呼び止めた。 黒髪で、爽やかさ全開の知らない男の登場に思わず顔をしかめた。 ……相変わらず、モテるんだな。 口調や芽依に向ける表情で、こいつにとって芽依が特別な存在なんだってことくらい見たら分かる。 だって、その姿が俺と似ているから。 ずっと芽依だけ見てたんだ。 ずっと芽依だけ想ってたんだ。 ずっと、ずっと…… 「珍しいね、柳瀬さんが持田以外の男といるなんて。……この人は平気なんだ?」