「どーかした…?」 「いや、何ともない」 笑顔を作り直して、平然を装う。 だけど、胸はざわつき 頭では答えなんて見つからない問いかけを繰り返す。 なんで?条高に行かなかったの? いや…でも推薦前に受けた私立の滑り止めでさえも受験したとは考えられない学校だ。 だとしたら…やめたの? そう言えば海で会ったときに一緒にいた友達は、条高の人っぽくなかった。 「…おし、そろそろ行くか」