抱き締める腕も温もりも 囁かれる愛も どこか信じきれない…永遠だなんて思えない。 いつか終わる。どれだけ好きでも、いつかは終わってしまう。 それなら、初めてしまわなければいいんじゃないかって…そう思う。 ──俺は芽依に会えて、本当に幸せなんだ。 そんなことを言った優しい空でさえも、変わってしまったから。 終わりは唐突に、なおかつ、残酷だった。 …そう言えば空から連絡がきて、外へ出たんだった。