「ご、ごめん…っ」 「いや、俺が顔を近付けたりするから…。嫌だったよね、ごめん」 謝られると罪悪感が増す。 何で私はこんなにも優しい市原くんを傷付けてるんだろう。 何で私は いつもなら、二度と告白してこないほど冷たくあしらうのに、こんなに長々と話してるんだろう。 嫌悪感丸出しの私は、どこに行ったんだろう。 「はい、時間切れー。ご飯食べるよ、芽依ちゃん」 うつむいていると、そんな呑気な声が聞こえてきて腕を掴まれた。