思い出したくないとだけ告げて、何故かは話さない。 そしてそれを聞くことさえ許さないように瞳を伏せて、表情を失う。 ……だから、気になったんだ。 近野と再会して、もしかした……ならんて淡い期待を抱いた。 さっき別れた近野を必死で探したよ。 そしたら見つけたんだ、芽依ちゃんを。 だけどそこにいた彼女は──まるで別人だった。 記憶の彼女と変わらずそこにいた彼女は美しかった。綺麗だと思った。 だけど、纏う雰囲気が全く違った。