伏せられた瞳を縁取る長い睫毛。 色素の薄い髪。 通った鼻筋に、優しい声。 男なのに、綺麗だと思った。 そしたら、その綺麗な顔がこちらに向けられ、彼女を心配した声と同じとは思えない声で 「危ないだろ、どこ見て歩いてんだよ!」 俺に向かって怒りを露にした。 圧倒された。 穏やかで優しそうなやつが、突然顔つきを変えたから。 …彼氏って、好きって、こういうもんなのかな。 「もう、どうしたの。怒りすぎ、ビックリしちゃってるじゃん」