「莉子が転校して、探そうなんて思わなかった。最低だと言われるだろうけど、軽くなった気がした。何か…背負ってたもんが無くなったっていうか」 何だか、苦しみから解き放たれた気がした。 大して苦しんでねーのに。 あの頃はめちゃめちゃ好きなつもりでいたのに、呆気なかった。 簡単で脆くて、自分でも笑えた。 「そしたら色々どうでも良くなった。部活もやめて、毎晩遊び歩いて。 そんな生活を続けて、中三になりたてのころ俺は他校のやつに絡まれたんだ」