「終わったとか思ってたのは俺だけ。次に進もうとしてたのも俺だけ。俺は莉子の手を掴めてないことにさえ気付かなかったんだ」 ほんと、バカ。 我ながら呆れる。 俺や親、学校にバレたことに腹を立て、殴られたやつの仲間は まだヒソヒソと嫌がらせを続けてたらしい。 「……あんたのこと死ぬまで恨んでやる、って言われたんだってさ。 たまたま聞いてた冴島(さえじま)が…あ、今の話の莉子の友達な。俺に相談した方が良いって持ちかけたらしい」 「…けど、彼女さんは言わなかった。ううん、言えなかったんだよね」