「ほんとだよ…」 「じゃあ何で、そんな顔してんだよ」 「ほんとに何も、ない…っ」 指摘すれば、泣き出しそうになった。 声は確かに震えている。 だけど彼女は「具合が悪いだけ」の一点張り。 ……怖い。 何を隠されているのか分からないから。 予想すら出来ないから。 その時、教室のドアが勢いよく開いた。 皆の視線を一斉に集めたのはクラスの男子。 走ってきたのだろうか、乱れた呼吸を整えもせず、 彼は叫んだんだ。 「──佐原が自殺したらしいぞ!!」