その先に、莉子がいるなんて、信じたくなかったんだ。 だけど、そうなら。俺が助けなきゃ守らなきゃ。 だけど教室に響いたのは 「──違うのっ、海!」 助けて、じゃなくて。何かは分からないけど、否定して俺の動きを止める莉子の声。 顔を青ざめる女子たちを掻き分けて 「違う…違うよ、海。大丈夫だから…」 俺に抱きついて、そう繰り返す。 何が違うのか、この状況の何が大丈夫なのか俺にはさっぱり分からない。 何をどう見たら、そう言えるんだよ。 それで納得できるわけないだろ。