「えー、ならさ。久々の再会ってことで一緒に遊ぼうよ」 ここでまた空気の読めない矢野が、そんな呑気なことを言い出す。 …久々の再会、そんな感動的なものじゃない。 だってこんな再会なんて誰も望んでなかった。 「だから、矢野…」 ふい、と空が私から目を逸らす。 そして矢野に、困ったように言う。 逃げるんだ、彼はまた。 重要なことは何一つ言わずに、あの頃に取り残されたままの私を、また置いていくんだ。 見て見ぬふりをするんだ。