「今、忙しいの。あんたに構ってる暇なんて無いんだけど?」




うん、忘れてた。

千春の性格。そして、千春の特技。




「……あ?」


「だいだい、あんたみたいなのが私の親友に気安く話しかけないで」




火に油を注ぐ。幾度なく経験してきたよ。この一触即発の空気。

お願いだから戦う相手を考えようよ、千春さん。



男四人相手に勝てると思う?絶対に無理だって。


もうこうなったら走って逃げるしか──




「こっちの小さいこの方が気が強いとか萌えんだけど!!」