「あ、柳瀬さん、おはよう!」


「おはよう~」





…………。


やっぱり慣れないね。




「気安く話しかけてんじゃねーよ、散れ」





固まる私の後ろで、持田が威嚇する。




あの超物騒な放送があった日から、クラスメートが確実におかしい。


毎朝、こうやって挨拶は必ずしてくる。

何かに怯えたように。

まあ何かって間違いなく、持田なんだろうけど。




そして、私は、まだ挨拶を返したことがなく

この状況を作り上げた持田は、私に話しかける人が気に入らないらしい。