「こんな可愛いのに男嫌いなんて勿体無さすぎっ!」 「別に私が男嫌いでも、壁には関係ないでしょ?」 間髪をいれずにそう言うと壁は不服そうに頬っぺたを膨らませた。 何よ、そのリアクション。女子じゃないんだから。 第一、女の私でさえもしたこと無いかもしれないのに。 「俺は、芽依ちゃんのことが──」 「私の芽依を困らせないでっ!」