「いくら芽依ちゃんのお願いでも、それは聞けない」


「何でよ…!」


「好きだから。それ以外に理由が必要?」





……ズルい。

とっても、とっても、

彼はズルい。





「ほら、そろそろ授業戻りな芽依ちゃん」




そう言うと立ち上がって、初めに座っていた椅子へと戻っていく。





「まだ、私の質問に答えてない!」