「なにを犠牲にって…大袈裟な」


「かもね。でも俺にはそれだけの覚悟がある。中途半端な思いじゃないってこと。

俺にとって一番大事なのは芽依ちゃんが幸せなことだから」




こんなに真っ直ぐぶつかってこられたことなんて、あっただろうか。

関わりをさけてきて。そんな壁をぶち壊そうなんてしてきた相手、いただろうか。


いなかった、確実に。

だけど




「だったら、関わんないでよ…」




私の幸せを願うなら、私なんてほっといてよ。


そしたら嫌がらせなんて受けずにすむんだよ。