無言が続く。
なにこの空気、気まずいにもほどがある。
でも、壁が悪いんだもん。
今まで抱きつこうとしてきたことはあるけど
ほんとに抱きついてきたことはなかった。
彼はいつだって、一線を越えてこなかったんだ。
いや、私が阻止してただけなのかもしれないけど。
でも普通に考えて男の力なんかに敵うわけがない。
そう考えると、それは彼なりの優しさだったのかもしれない。
てか私、何でこんなやつの肩を持つようなこと…!
「俺は、守るから」
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