なんだこいつは。 いつでも俺に渡せるように、常に持ち歩いているのか? 捨てられるって分かっているくせに。 「ありがとう」 そう言って受け取ると、俺はズボンのポケットに押し込んだ。 そして、ポケットの中でメモをクシャクシャに丸めた。