教室で黙々と作り続ける、カフェの看板。 聡が何度か呼んだけれど、俺はずっと無視を貫き通した。 尾関の話なんか、聞きたくもない。 あんな女、どうでもいい。 ――つぅか、もっともっと嫌いになった。 昔から嫌いだったけど……。 今がいちばんのピークなんだ。 もしも今、 尾関に話しかけられたら……。 あいつがメールでも送ってきたりしたら……。 俺はめちゃくちゃキレて、何するか分かんねぇぞ。 ムカツク……ムカツク……。